左京区下鴨にある、世界遺産下鴨神社。

京都はもちろんのこと世界的にも有名な観光地で、一年を通して祭礼や儀式、また手づくり市や古本市など、地域のイベントも開催され、国内外からさまざまなひとびとが訪れる人気の神社です。

今回下鴨神社と、世界各国で活躍する今話題の人気デジタルアート集団『チームラボ』※が初めてコラボレーションをし、糺の森の参道沿いの木々や櫻門内で『呼応する木々』と『呼応する球体』と呼ばれる光のイベントを2016年8月17日(水)～31日(水)18時～21時30分の期間開催しました。

『呼応する木々』と『呼応する球体』では、それぞれ鑑賞者や動物が木々や球体の近くを通るとそれらが光の色を変化させ音色を響かせます。その光は更に周囲の木々や球体に伝っていくという面白い試みです。

私たちまいぷれ編集部は、期間中最後の日曜日、8月28日にイベントを体験してきました！

※プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会のさまざまな分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を曖昧にしながら活動している。

下鴨神社まで続く道は、ひとの流れに押されて歩いているよう！！
やっと辿り着いた参道は、既にたくさんのひとで賑わっていました。

『呼応する木々』
参道沿いの左右の木々がカラフルな光に照らされて、頻繁に色を変化させています！
たくさんのひとが木々の側を通るので、常に反応しているのでしょうか！
カラフルな光は、私たち歩くひとにも降りかかり、全身ピンクや青の光に身体が包まれて、その様子を楽し気に撮影される方も多く見受けられます。
四季を通して京都市内、寺社でのライトアップイベントはよく開催されていますが、今回のイベントの特徴は、対象となるものが照明でずっと照らされているのではなく、それぞれの木々が音に反応して変化した色合いを見せ続けるというところにあります。

『呼応する球体』
大きな球体が下に重しを付けたひもと繋がって風船のように浮遊しており、球体を抱きかかえて撮影を楽しむひとや衝撃を与えて音に耳を傾けるひとなど、思い思いに楽しんでいるひとびとの歓声があちこちで上がっています！
球体はカラフルに光り続け、モダンな球体と神社の荘厳な雰囲気が組み合わさり、不思議な情景です。
こんな珍しいイベントは見たことがなかったので、私たち編集部スタッフも撮影をしつつ、かなりイベントを堪能させていただきました！！！

後日、今回のイベントを主催された下鴨神社の祝(はふり)東良勝文(ひがしらまさふみ)さんにお話を伺うことができました。

〇今回なぜチームラボさんとこのようなイベントを企画されることになったのでしょうか。
「このイベントにご協賛いただいている会社様の社長より株式会社W media様をご紹介いただき、そこからチームラボさんにお繋ぎいただきました。多くの方に神社という場所に足を運んでいただくきっかけになればという想いで、イベントを企画しました。」

〇今年初めて開催されるイベントだったわけですが、大変だったこと、予想外だったことなどありましたか。
「全て初めてのことばかりでしたので、どのくらいのひとが来てくださるのか全く分からない状態でした。広報をあまりせずに当日を迎え、一体どうなるのかと思っていましたが、蓋を開けてみると、初日は9,000人の方にご来場いただきました（会期全体では20万人近くの来場があったとのこと）。海外からの方も多くいらっしゃいました。
長蛇の行列を見たときに、嬉しい反面期間中どうなるのだろうと、正直不安もありました。」

〇みなさん気になるところかと思うのですが、来年の開催計画は既におありですか。
「どうするか来年はまだ未定ですが、次回の開催を望む声をたくさんいただいており、誠に嬉しい思いです。」

〇最後に一言、今回のイベントを終えられて感想をお願いします！
「糺の森の光の祭を終えて、地域住民の方を含め多くの方のご協力のもと、たくさんの方にご来場いただいたことに大変感謝をしています。宗教離れが進む現代で、今回のイベントが多くの方に神社へ足を運んでいただくきっかけとなれば、そして神社に対して崇敬の念を抱いてくだされば、幸いに思います。」

来年の開催があれば嬉しいですね！
下鴨神社様、東良勝文様、今回の取材へのご協力ありがとうございました！
まいぷれは地域のイベントに潜入して順次様子をご紹介していきますので、これからも更新をお楽しみにしてくださいね(^^♪