新店オープン情報
旧京都会館が改修を経てリニューアル! 2016.1.10オープン 【左京区・岡崎】
■外から見ると懐かしい、中に入ると新しい!■
1960年に開館した、建築家・前川國男氏設計の京都会館。長年京都の重要なコンサートホールとしてその役割を担ってきましたが、2012年3月、老朽化や現在のニーズに劇場のもつ機能がマッチしないなどの理由により閉館しました。
しかし3年の改修工事の後、ついに2016年1月10日リニューアルオープンに先駆け、私たち『まいぷれ京都左京区・北区編集部』は11月20日、『ロームシアター京都』の内覧会に行ってまいりました!
真新しい施設のにおいがする、ロームシアター京都。
改修工事の間一体どんな施設になるのか、工事現場を静かに見守ってきましたが、ついに今日、足を踏み入れました。
赤いふかふかの座り心地のよい、コトブキシーティング製の座席に腰を落ち着け、2005人収容可能な4層構造になったメインホール(旧第一ホール)をぐるぐる見渡しました。
海外の劇場でよく見られる、バルコニー構造になったんですね。舞台と客席の距離がより近く、迫力ありそう。
舞台の広さが以前の倍近くになったそうで、オペラやバレエ、ミュージカルの公演なども可能になるそうです。
さて次は、地下2階まで案内されノースホール(新設)にたどり着きました。
メインホールの地下2階にあるこちらのホールは、先ほどのメインホールの舞台とほぼ同じ大きさなので、リハーサル室としても利用可能だそう。ブラックボックスタイプのこちらのホールで、まず目に入ってきたのは、壁一面の鏡とレッスンバー。バレエやダンスの練習に使えますね。
客席を組めば、さすが大学のまち京都ということで、学生劇団の公演もできるような、小劇場としてつかうことも可能だそうです。
カラフルなLEDライトの照明が付属しており、調光や色相の調整ができるので、面白い演出を考えられますね。
また、落語会なども開かれる予定だそう。
まだまだ見ていたいのですが、次はサウスホール(旧第二ホール)に移動します。
サウスホールの客席は716席。脇花道をつくって、伝統芸能の公演などができるそうです。
こんなところで歌舞伎など、観てみたいものです。
さて、駆け足で次は二条通と冷泉通を南北につなぐプロムナード(新設)に移動します。
全館共通のロビーであるプロムナードには、総合案内やチケットカウンターが設置されます。
京都会館時代には公演がない日、ロビーは閉まっていましたが、リニューアルしてからは開館時間中誰でも自由に通り抜けすることが可能になるのだそう。
売店もできるので、会社や学校帰りに急いでロームシアターに駆け込んで、ちょっと何か調達して小腹を満たしてそのまま劇場へ、なんてことも?
プロムナードでは、1960年代の柱と今回の改修で新たに設置された柱、両方を見比べることもできます。
どちらがどっちか教えてもらわなければ、素人目にはどちらが60年代のものか、もはや判別不可能です。。
銅と錫を用いてつくられた屏風壁が落ち着いていて、印象的です。
今回の改修では、あえて京都会館時代のものを残すという考えのもと、使用されていた柱を再び活用したり、外壁だったレンガを部屋の壁にはり直したり、新しいものと古いものとがそれぞれの価値を折り重ねて、新たな魅力を放っています。
そして、旧京都会館の中庭はなかなか趣がありましたが、リニューアルしてからはローム・スクエア(旧中庭)と名付けられ、24時間開放の広場になるそうです。
マルシェなど、さまざまなイベントを開催する予定だそうなので楽しみですね。
今回ロームシアター京都内覧会をご案内いただいた、支配人の蔭山陽太さんがおっしゃっていた「劇場と施設が組合わさった、新しい劇場空間」ということばを、多くのひとでにぎわうであろうリニューアルオープンの2016年1月10日に確かめに行きたいと思いました。
京都市民にとっても京都以外から来られる方にとっても、利用しやすくさまざまな公演やイベントを楽しむことのできる施設です。
今後ますます岡崎界隈から目が離せませんね!
PICK UP 京都市左京区・北区のお店 ~グルメ~